校章と校歌

辰野中学校 校章・校歌

昭和34年3月新しい校舎ができあがったとき、水と山を背景とした美しさと、足を踏み入れたときの幾何学的構成による美しさは、だれでも何か 口ずさみたい気持ちになったことだと思う。この気持ちの結果が、アララギ同人「流域」の主幹をしておられた、ここの大先輩松井芒人先生をして今日歌を作らしめたものである。先生はこの歌のために実に7回にわたって校舎を、近くあるいは遠くを眺められて思いを練られ、一番で学校を大観され、二番でその環境に校舎をすえられて、子どもをひきつけ、三番はさらにくだいて欅と野の美しさを讃え、最に、この美しい環境と美しい校舎で学び、よき人と育ち、理想に燃え、力に満ちて、と歌われた。五七調の荘重さの中に近代学問の進歩に貢献するよう念願している。

作曲者は東京音楽大学で作曲と指揮をされてた平井康三郎先生で、松井先生の歌をよく理解してくださり、荘重な一、二段に続く合唱は天龍の流れの如く、あるいは我々の学習研究の如く、そして最後は高遠の理想を志向している。

 

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